燃圧・コモンレール点検の手引き
準備するもの、点検の手順、判定の目安、作業時の注意の順にまとめています。
準備するもの
- 診断機(レール圧データ)
- 燃圧計(ガソリン車)
- リターン量測定ボトル(ディーゼル)
点検の手順
- まず燃料の量と質を確認(異臭・水混入・寒冷地の凍結)。タンクが空に近いとエア噛みする
- 燃料フィルタの交換歴を確認 → 古ければ先に交換+水抜き
- 診断機で「目標レール圧」と「実レール圧」を比較(IG ON時・アイドル・レーシング)
- 実圧が目標に届かない: 低圧系(フィード圧・プライミングポンプ)→ 高圧系の順で切り分け
- ディーゼル: インジェクタリターン量を全気筒測定 → 1本だけ多ければそのインジェクタ不良
- リターン量が全体に正常でも圧が出ない場合: SCV(吸入調量弁)とサプライポンプ本体を疑う
- ガソリン: 燃圧計で規定値を確認 → 低ければポンプ・レギュレータ・詰まり
判定の目安
- レール圧の目標と実測の乖離: アイドルで±5MPa以上ズレたら異常の目安
- リターン量: 他気筒の1.5〜2倍以上出る気筒は不良
作業時の注意
- コモンレールは超高圧(200MPa級)。エンジン停止後も配管に残圧あり、緩める前に必ず圧抜き
- 燃料系を開放したら確実にエア抜きしてから始動
関連する故障コード
このページは現場での点検の進め方をまとめた参考情報です。数値や手順は車種・年式で異なるため、作業前に必ず整備要領書・メーカー資料で確認してください。
最終更新: 2026-11-02