CAN通信系統点検の手引き
準備するもの、点検の手順、判定の目安、作業時の注意の順にまとめています。
準備するもの
- テスター
- 配線図(CAN系統図)
- (あれば)オシロスコープ
点検の手順
- どのユニットとの通信が切れているかDTCで特定(U0100=エンジン、U0101=TM等)
- 該当ユニットの電源とアース(ヒューズ含む)をまず確認 — 通信異常の半分は電源落ち
- IG OFFでCAN H-L間の抵抗を測定: 約60Ωが正常(120Ω=終端1個=どこかで断線)
- CAN H⇔電源、CAN H⇔アース、CAN H⇔L間の短絡を確認
- バス全体ダウン(U0073)の場合: ユニットのコネクタを1個ずつ抜いて、復活したら抜いたユニットが犯人
- コネクタ・ジョイント部の水入り(特に床下・エンジンルーム通過部)を重点目視
判定の目安
- CAN H-L間抵抗: 約60Ω(終端抵抗120Ω×2並列)
- オシロ: H側2.5→3.5V/L側2.5→1.5Vの対称波形が正常
作業時の注意
- 通電状態で抵抗測定しない(IG OFFで実施)
- ユニット切り離し法はバッテリーを外してからコネクタ抜き差し
関連する故障コード
このページは現場での点検の進め方をまとめた参考情報です。数値や手順は車種・年式で異なるため、作業前に必ず整備要領書・メーカー資料で確認してください。
最終更新: 2026-11-02